誰も住まなくなった実家や誰も管理しない空き地など、空き家・空き地の放置が問題となっています。
家や空き地は放置している時間が長くなると売却は難しくなっていきます。放置期間が長い一戸建ては売れないからとあきらめてしまう方も少なくありません。
放置し続ければ近隣治安への悪影響やそれに伴うクレーム、行政から警告されるリスクもあります。
また、住み替えを考えた時、現在住んでいる一戸建てが売れないと、新しい住まいを取得することや新築するための支払いが厳しい方も多いはずです。
現在住んでいる家が売れなければ、2軒分の住宅ローン・固定資産税の支払いも二重の負担としてのしかかることもあります。
2017年のアットホーム株式会社の調査によれば、中古の一戸建てが売れるまでには平均して11ヵ月かかるとのことです。
現在住んでいる一戸建てを売って新しい住宅の頭金などに充てたくても、スムーズに売却ができないために住替え事態が流れてしまう可能性があります。
そこで、一戸建てが売れにくい3つの理由についてご紹介します。
「せっかく、一戸建てを買うのだから、真っ新がいい」と考えられる方が多く、新築住宅を希望されます。予算的に注文住宅が無理でも、一生に一度の買い物なので、「やはり新築」という方が大半を占めています。
また、既存の住宅ではガレージが低いものが多く、ワンボックスのような車高の高い自動車が駐車できません。
一戸建てに住みたい方は新築を好む傾向が多く、中古一戸建てへのニーズが少ないのが現状です。
中古一戸建てのニーズが少ないため、買い手が少なく売れるまでに時間がかかります。
2つめは一戸建てよりも、マンション志向の人が増えているためです。
ライフワークバランスや働き方改革が推進されたことで、「職住近接」、自動車保有比率の圧倒的な低下や共働き世帯の増加で、より駅近を望む傾向が強くなっています。
勤め先との通勤時間を考えて、都市部のマンションを選択される方が多くなっています。
また、一戸建ては郊外に多いため、生活圏内に商業施設や病院など施設が近隣に少なく、そこに不便さを感じる人が多くなってきている現状があります。
そのため、都心部のマンションを希望される方々が多くなっています。
3つめにマンションの場合は、不動産投資目的での購入もあるため、中古マンションであっても需要が期待できます。
ですが、一戸建ては不動産投資のニーズが少なく、不動産投資目的での購入は極めてニーズが限られた物件なのです。
早く売ってくれる不動産会社を見つけようと不動産一括比較サイトを利用しても、一戸建ての場合は、11ヵ月程度時間がかかることを覚悟しなくてはなりません。
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