いつかバブルの頃のように

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「土地の価格は、いつかバブルの頃のように回復する」「土地神話の復活」と思っている方はいませんでしょうか。

土地を持っている方、特にバブルを体験された多くの人が考えていると思います。

現実はどうでしょうか。

大阪市の公示地価推移グラフ


1986年(昭和61年)以前より、土地の価格は上がっていますが、このグラフからすぐにバブルの頃のような土地の価格に戻ると思いますか。

いつかは戻るかもしれませんが、100年後になるのか、10年後になるのか、または、土地の価格が下がる可能性もあります。

さらに、新型コロナウイルスの影響で「ニューノーマル」なライフスタイルが求められている中、経済の先行きは不透明さを増すばかりです。

また、2020年6月に不動産流通機構が公開したデータを見ると、今は売りに出されている不動産は増加傾向にありますが、売れている不動産は減少傾向にあるということが読み取れます。

つまり、需要が供給を下回っているのです。

置いて行かれる不動産

国税庁が2020年9月末時点で地価を調べたところ、2020年1月と比べて、大阪市中央区の「心斎橋筋2」「宗右衛門町」「道頓堀1」の3地点で、それぞれ23%の地価の下落が確認されました。

一方、日経平均株価は、2020年2月8日、2万9388円50銭を記録し、バブル期の1990年8月から約30年6カ月ぶりの高値を記録しました。

日経平均株価指数はバブル期の価格に戻り、不動産価格が置いて行かれる形になりました。

新型コロナウイルスの感染拡大に終わりが見えず、株価は上昇傾向にある中、不動産価格は下がっている状況です。

資産として運用していない不動産をお持ちの方は、資産構成の見直しをするのに良い機会かもしれません。

不動産は株などのような流動性がありませんので、売却しようとしてもすぐに売れません。

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