私たちがコンビニやスーパーなどで購入する商品には定価があります。
定価がある商品は、どこでも同じ価格で販売されています。
ですが、不動産には定価がありません。
土地の形や諸条件が似ている自分の土地と隣人の土地は、同じようなものだと思いがちですが、全くの別物です。
「お隣さんの土地があの価格で売れたのだから、うちも同じ価格で売れる」と持っていたら思わぬ損をすることがあります。
「損した!」と後悔しないためにも、不動産の査定価格の仕組みを知っておきましょう。
不動産の査定方法はいくつもありますが、代表的な3つの方法をご説明します。
査定する不動産と条件が似ている不動産の過去の成約事例を探して、比較し価格を査定する方法です。
マンションや一戸建ての土地部分の査定に用いられることが多い方法です。
建物について、今、新築した場合の価格から、築年に応じた減価修正(老朽化した分を差し引く)を行って価格を査定する方法です。
一戸建ての建物部分の査定に用いられることが多い方法です。
査定する不動産が将来どのくらい稼ぎ出せるのか、その収益力に基づき不動産を査定する方法です。
主に賃貸用不動産(投資用不動産)の査定に用いられる方法です。
土地付き一戸建てを売却する際の査定は、建物は原価法で査定され、土地は取引事例比較法で査定されることが多いでしょう。
不動産には明確な定価がないので、同じ不動産でも査定を行う不動産会社によって査定金額が大きく違うことがあります。
査定金額が違う理由は、主に2つです。
取引事例比較法は多くの不動産査定で利用されている査定方法です。
その査定の際に、参考とする事例が不動産会社によって異なる為に、査定金額の違いが生じます。
例えば、安い価格で取引された事例ばかりを参考にした場合、査定金額は安くなります。
また、高い価格で取引された事例ばかりを参考にした場合、査定金額は高くなります。
安い査定金額のまま売却しないように、また、高い査定金額のまま売れない不動産にならないように「なぜ、その取引事例を選んだのか」を確認しましょう。
例えば、
確実に売却できるように硬めの査定をする会社
高く売りたいと思っている売主に選んでもらうために、高い査定をする会社
安めの査定金額で、早く売却し、回転率を重視する会社
などです。
不動産会社の営業スタイルによっても、査定金額が違ってきます。
不動産の売却を考えた際、複数の不動産会社に査定依頼をされることでしょう。
査定を依頼した不動産会社の査定金額が概ね同じような査定金額が提示された場合は、
その査定金額にある程度の納得感はあるでしょう。
ですが、査定金額の上下の差が大きい場合は、どの不動産会社の査定金額を参考にすればいいのでしょうか。
査定金額は、「このくらいの金額で売却できるだろうと考えた金額」なので、売れる価格ではないのです。
査定金額をアテにするのは皮算用なので、参考とする査定金額は一番低い査定金額にしましょう。
また、どの査定金額を参考にするとしても、必ず行ってほしいことがあります。
査定金額の理由を確認する(聞く)ことです。
特に、査定金額の減額理由は必ず確認をしてください。
下記の項目がある場合、大幅な減額になっているかも知れません。
また、「買い手が現れないかもしれない」と説明があるかもしれません。
開発ノウハウを持っていない不動産会社にとって、開発は大きな負担になるため、購入後に土地の開発が必要となる不動産は敬遠されます。そのため、査定金額が大幅減額になることや、買い手が現れないという結果になります。
そんな時は、創業以来、不動産開発事業を行っているランド・フリーダムにご相談ください。
ランド・フリーダムにはお客様にご提案できる豊富な開発実績とノウハウがございます。